大切なものほど早く旅立っていく。
必要なものほど、早くなくなる。

生きていれば別れは経験するものだなんてわかっていても、
いつもどこか忘れている。

当たり前の光、当たり前の朝、当たり前の昼、
当たり前にいる目の前の人。

今いることが奇跡だと知るまでは、
きっといつか後悔するだろう。

悲しみは沈み、やがて上から降ってくる。
悲しみに終わりなんてないのだ。
繰り返す別れに終わりをつげ、早く去っていけばいいのに。

当たり前の幸せは、当たり前の悲しみである。
消えるはずのない幸せを、今は抱きしめていて。

なんでもない一言は、やがて幸せであり、やがて悲しみになる。
今を抜け出したくなる時もあるだろう。

なんでもないことを思い出して、
前に進むべきだと知ったあの日から、私はとても幸せだ。

今その瞬間に、なんでもない幸せがあるという幸せを。

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